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内部雷保護過電圧保護の概要TT接地系統におけるSPD(アレスタ・避雷器)の施設方法

TT接地系統におけるSPD(アレスタ・避雷器)の施設
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方法(JIS C 0364-5-534, JIS C 5381-12)
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TT接地系統におけるSPD(アレスタ・避雷器)の施設方法(JIS C 0364-5-534,JIS C 5381-12)
 低圧配電の接地系統にはTT、TN、ITと種類があり、日本では一般的にTT系統(B種接地とD種接地が個別な接地方式)が使用されています。

 TT系統におけるSPD(アレスタ・避雷器)の施設方法はJIS C 0364-5-534及びJIS C 5381-12により規定があります。SPD(アレスタ・避雷器)は接地系統ごとに定めた設置方法でないとSPD(アレスタ・避雷器)故障時の地絡事故、感電事故につながります。


●漏電遮断器の電源側にSPD(アレスタ・避雷器)を施設


 SPD(アレスタ・避雷器)の電源側にはSPD(アレスタ・避雷器)保護用MCCBを設置します。その上で充電相と中性相との間にSPD(アレスタ・避雷器)を接続し、中性相と接地間に放電ギャップを設けます。この施設方法により、SPD(アレスタ・避雷器)の短絡モード故障時には上位のSPD(アレスタ・避雷器)保護用MCCBを遮断させ、また放電ギャップにより接地に充電電圧が発生する恐れはありません。この方式はメイン回路の漏電遮断器を遮断させないので給電継続性の面でも望ましい方法と言えます。



●漏電遮断器の負荷側にSPD(アレスタ・避雷器)を施設

 充電相・中性相と接地との間を直接SPD(アレスタ・避雷器)で接続します。この施設方法はSPD(アレスタ・避雷器)の短絡モード故障時には漏電遮断器が地絡電流を感知して遮断します。ただしこの時はメイン回路の漏電遮断器が遮断しますので給電継続性の面で好ましくありません。また漏電遮断器を雷電流が通過すると誤遮断する可能性があります。上記の理由によりお勧めできません。



●JIS規格制定以前の一般的なSPD(アレスタ・避雷器)の施設

 過去には、漏電遮断器が接続されていない回路に対して、充電相・中性相と接地との間を直接SPD(アレスタ・避雷器)で接続したケースが見られましたが、この場合、SPD(アレスタ・避雷器)の短絡モード故障時にMCCBを遮断するだけの電流が流れません。したがって故障時の感電保護が行われないので危険であり、この接続方法は行われるべきではありません。




●SPD(アレスタ・避雷器)保護用MCCBの選定時の注意点

 SPD(アレスタ・避雷器)が短絡モードで故障すると地絡または線間短絡状態になるので、MCCBはこのときの短絡電流を遮断する容量が必要になります。またSPD(アレスタ・避雷器)に流れる雷電流を問題なく通過させるだけの容量が必要になります。
   
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